〜怪物図録補完用

のつづき。

アタカマの恐竜

2004年8月のホットなニュース。チリで恐竜のようなカンガルーのような動物が何人にも目撃された。報告によればその動物は2m以上あり、サンチャゴの北の道路で見つかったという。目撃はアタカマ砂漠を通過するイキケとアリカを結ぶ道路沿いでそれぞれ違う日に報告されている。目撃者のハーマン・ケヴァスさんは「2本足で図太い腿の、恐竜のような動物が俺の車の前を横切っていったんだ。」と語る。警察側は「砂漠近くで妙なものを見たという報告は少なくありません。でも同時にこれだけ多くの人が同じものを見たというのは初めてのことです。興味をそそられるところです。」と語っている。恐竜で言えばダチョウ型恐竜、さしずめストルシオミムスあたりの敏捷な巨獣の可能性があるが、未知のカンガルーかもしれない(メキシコでカンガルーというのもミステリアスだが)。足が図太いという点が気になった。これはカンガルーやダチョウ恐竜ではなくむしろティラノサウルスあたりの暴君竜を彷彿とさせる。現在の説ではティラノサウルスあたりでも太い尾でバランスを取りながら両足で駆け抜ける、という姿が想定されており、その可能性があるとすれば大事。(但しこの説は最近また覆りつつあるらしく、敏捷性についても乗用車にはとても追い付けなかったくらいのものという説が濃厚である)。

ゴム男

俳優Mの命名による不気味な姿の日本産人間状生物。ゴムのように柔らかい質感(半透明ともいう)の男ないしその家族(浴衣を着ていたこともある)が、雑踏にまぎれて歩いていたところを数回にわたって目撃。髪の毛は金髪で体は緑色だったという。俳優Iも同様のものを数回目撃したと語っており、Mも一人ではなく友人と一緒に目撃したといい、これはベルギーの都市伝説リトル・グリーンマンとの関連性を指摘する者もいる。雑踏にまぎれて誰にも気付かれずに異星人がいる、というイメージはSF映画によくあるパターンだ。

リトルグリーンマン

緑の小人のイメージは西欧にしばしば顕れるもので、昔は妖精、今は「グレイ」やカッパなどのことではないか、と言われている。かつてベルギーで多数者に目撃。都市伝説としても有名。アメリカのグリーンジャイアント(コーンの缶詰で有名)の影響を指摘する人もいるとかいないとか。

ノディングシンドローム

"人の形をした黒い雲" が襲う謎の奇病がスーダン南部で流行している。感染者の一人、マーサ・ハリムちゃん(13)はこの謎の疾病にかかって以来、まずモノを食べることが恐ろしくなり、そしてそれから川や池、月や火といったあらゆるものに対して恐怖を抱くようになってしまった。少女はそのような様々な病的感覚の中で、黒い煙のような人影を目撃したといい、何らかの呪術との関連性が取りざたされた。しかしまじないによっても症状は改善していない。ハリムちゃんは「黒い雲みたいなものが人の形をしてやって来るの。私にわかるのはそこまでで、後は気がつくといつも床に倒れているの。」と語っている。

プエルトリコの小人

これは発見された季節や体長や頭の形状からしてもあきらかにロシアのアレシェンカに類似した生物であり、陰謀めいた話しと絡められるところも似ている。1980年、夏プエリトルコ・サリナス市郊外の山岳地帯で、一人のトレジャーハンターが体長30Cm足らずの小人の集団に出くわし、そのうち一体を木の枝で撲殺した。彼は死体を自宅へ持ち帰り、アルコール漬けにして保管したが、その夜、何物かが自宅に侵入しようとしたので恐くなり、警察へ連絡した。形は人間の胎児に似ており、頭部が不格好に大きい。手の指は4本、水かきのようなものがついていた。後頭部に穴が2つ空いているが、人間の耳らしきものはなく、皮膚は光沢があるものの、荒れて凸凹だった。色はクリームに少し緑が入ったようだった。大学の化学者、カリスト・ペレスに死体を渡して見てもらったところ、「明らかに人間ではない」と判断したが、ペレスの元には謎の脅迫電話が続き、得体の知れない人物の訪問があったりもしたという。このあたりはあきらかにアメリカの宇宙人話やモスマン事件に似ている。しばらくして、死体は何者かに盗まれてしまい、今は行方不明である。ちなみにアレシェンカはいったん紛失したがネットオークションに出されたり日本のテレビに買われたりしそうになりながらも再度発見された。この死体も1995年にある人物が保管しているとのウワサがたった。

鳥男(トリオ)

俳優Mがホテルで目撃。現れ方がいかにも幽霊的であり、何らかの理由で俳優Mが誤解した可能性がある。

安達が原の鬼婆

奥州安達が原の鬼婆といったら凄惨な伝説で有名。妖怪的に言うなら食人鬼、食屍鬼グールの一種と言える。福島県二本松の鬼婆の岩屋には包丁や釜が残っているが、偽物の可能性が高いという。松の生えた小さな黒塚は鬼婆の墓と言われる。今は整備されているので観光スポットとしてもミステリースポットとしても楽しめます。鎮まってる。

ロシアの赤い球体

キエフ郊外で撮影されたビデオには、林の中をゆっくり移動する赤い大きな球体が撮影されていた。何らかの意志があるかのようにふらふら動く赤い球体、見た目は大きな風船にも見えなくも無いが、だいたい林の中を移動するのはいろいろひっかかって割れてしまうなど難しいだろうし、結局何だかわからないとしか言いようが無い。UFO説もあるが、目下謎である。

アカナメ

掃除しない人を諌める妖怪は数多くいるが(日本人はそれだけキレイ好き民族なのですね)あかなめは風呂場を掃除しないと出る妖怪。垢を舐めとってくれるのは便利なようだがなぜか不吉とされたようである。便所の神様などと同じ室内神の一種なのかもしれない。

ビッグフット

大足の名は足跡のバカでかさから。獣人の象徴のような存在であり、ニセモノも多数現れた。ギガントピテクスの生き残り説もあるが、雪男とともに謎のまま今も眠り続けている。

灰色の巨人

コリン・ウィルソンの著作に出てくる。ベン・マックルーイに出る超自然的な大男の幻。「フェノメナ」の主張に従えばまさに幻象界の住人そのものと言える。雪男とは別の意識体なのだ。しいていえばブロッケンの怪物に似ているかもしれない。

ひきこさん

長身の女性で片手に小学生を引き摺っている。高速で走り回り、死んでぼろぼろになった子供のかわりを探してうろついているという。人さらい型妖怪の現代版と言える。少し前の「てけてけ」にも似たところがあるし、追いかけ型の妖怪としては大先輩口裂け女を忘れてはならない。

フゴッペの奇人

北海道のフゴッペ洞窟には不思議な線画が書かれていた。翼のある人型、角かアンテナのようなものを生やした人型である。余りに単純化された絵のため怪奇性は薄いが、世界じゅうに伝わる飛ぶ人間の伝説がここにも息づいていたことを感じさせる。

ジーナ・フォイロ

セネガルの怪物。神出鬼没、翼の有る怪物で、何より凄いのが放射能を発するところ。昔オーストラリアで謎の放射能UFO事件があったが、あれも軍事実験のニオイがしたけど、コレもそのたぐいかもしれない。迷惑な怪物だ。

亀が岡遮光器土偶の怪物

デニケンがはやったころロシアの科学者がこの土偶を見てウチュウジンだと言ったことからチョー有名になった東北縄文文化圏独特の豪快な土偶怪物。体の一部を欠いて出土することから病気やケガの治癒のためのヒトガタとして使われた呪物とされている。昔から思っていたのだがこの土偶の頭の髪飾り、人間に見える。人間が運転する巨大ヒトガタロボット、というイメージで書いてみました。この顔、ひょっとすると無頭症の子供をうつしたのかも。。

マッドガッサー

アメリカの古い都市伝説。奇怪な黒ずくめの男が、黄色っぽい毒ガスを吹き付けてくる。戦後日本でもこのての奇人のウワサは多くあったという。時代の不安が産み出した怪人である。

モンキーマン

インドの有名な怪物。血を吸うところはチュパカブラにそっくりだ。赤や青の光を発するという。

ムノチュワ

ほぼモンキーマンと同義だがこちらのほうが最終的には有名になってしまった。奇怪な音と赤や青の光をはっし人造機械のようであったという人、光を発して飛び回る虫、ラグビーボールのようなものと多岐にわたる目撃例があるが、基本的には血を吸うといい、屋外で眠る習慣のあるインド人たちを震え上がらせた。南米のチュパカブラとセットで報道されているのも興味深い。

セヨール・モンスター

2004年に写真がとられたそうだが余りに不明瞭。ノルウェー。

たきたろう

山形の神秘的な高山湖、大鳥池に棲むという怪魚。体長2〜3メートルにたっし、しばしば目撃されているものの未だ捕獲に成功した者は殆どいない。

タッシリの白い巨人

アフリカ先史時代の有名な壁画にかかれた謎の巨人。神をあらわすといわれるが、デニケン流行りのころは超古代文明をもたらした宇宙人だと言われていた時期もあった。

チブサン古墳の奇人

チブサン古墳壁画の三本角の怪人。その姿はあるいは王冠をかぶった先住民族の巫女の姿とも言われる。

地霊

このあたりになってくると信仰の世界かもしれない。

トチ

霊魚。

弥彦山の鬼婆

越後の霊山弥彦山にも鬼婆伝説が残っている。しかしその出自は少々リアルだ。1079年、弥彦神社の改築にあたり鍛冶匠の黒津家と大工棟梁家が対立。結局二日にわたって行われる作業を両家が1日ずつ行うよう裁定が行われた。しかし誇り高い黒津家の祖母が激怒し、我が身を鬼と変えて恨み晴らさんと狂った。遂には墓を荒らし子供を食う悪鬼と化したという。鬼婆は各地に出現したが1156年高僧に会い罪を悔いて改心、妙多羅天女の名を得て昇華したという。鬼婆が死体を掛けた杉の巨木が今も神社に残っている。

>つづく