つづきです。
悪魔
:悪魔という概念は本来キリスト教圏特有のもので、神と対置される存在として宗教上欠くべからざる存在である。よく気軽に「悪魔」というコトバが使われるが、絶対的悪という存在である悪魔は、実際にはとても惨く恐ろしい存在であるべきである。「オーメン」「エクソシスト」あたりを見ましょう。
青ひげ
:連続殺人鬼を怪物と呼べるならこの伝説上の人物も怪物の一人だ。花嫁を殺しては新しい花嫁をめとるという映画「コレクター」みたいな人ね(ホントか?)。
ガンギ小僧
:カッパの亜種的なものらしい。
ガラッパどん
:これもカッパの亜種だが、ウロコだらけの体が異様だ。但しその外観はそう古い時代に作られたものではないらしい。
遺念火
:怨霊の鬼火みたいなもん。コトバ通り。
人面そう
:そうの漢字が出なかった。人の顔のかたちをしたイボのようなもの。殺した相手の顔であったり、未知の生物のようなものであったり。
狐
:江戸時代にはよく化かされ話があったようだ。明治の世、下手すると戦後すぐくらいまで狐に化かされたという話しが残っており、動物としての狐とは違う何か未知の生き物の存在も予感させる。
コロポックル
:アイヌ伝説に出てくる小人。ハスの葉の下に隠れるほど小さいというが、実際にはアフリカのピグミー族のように常識の範囲内の大きさの少数民族であったと思われる。ただ、よく幽霊話にサイズの小さな人間というイメージが出てくることがあり、このような小人の妖精のイメージはそういうミステリアスな存在とも混同されているところがあるのではないだろうか。
吸血鬼
:吸血鬼は現代にもいるらしい。何か精神的な理由で血液を飲まずにいられない人々だ。
目競(めくらべ)
:力が弱ければ皆殺しが普通だった時代の悲しい霊のありようを示す。確か平氏の誰かが雪の朝に見た髑髏の幻影をもとにしたものだったかと思う。
水子
:人も死ねばただの幻影。そんな悲しい幻影でももっとも惨いのは生まれる事さえ叶わなかった新しい命だろう。
猫股
:猫も年を経ると尾が分かれ超常的な力を持つ猫又になるという(漢字はどちらもあり)。身近な生き物だがミステリアスな行動の目立つ猫は昔から怪異の象徴とされてきたところがある。イギリスの翼の有る猫(飛ぶ事はできないが確かに写真もとられている!)もそんな猫怪のひとつだ。飛ぶ猫のイメージはよく文学にも描かれてきた。
ねねこ
:カッパの一種。
ぬりぼとけ
:廃寺の仏像なんて不気味なものだ。そんな仏像に怪異がやどり人を驚かせたのが塗り仏。
鬼火(ウィル・オ・ウィスプ)
:人魂のたぐいをいっさいがっさい込めて鬼火と呼ばれる事が多い。
おさかべ
:江戸時代の怪異のひとつ。