2006年4月2日

自然相というもの

花見のシーズンのたとえばこんな。

東急東横線多摩川駅そばの浅間様の参道(富士塚を模している)途中の写真。左下に不自然に潰れたところに、左に顔を向けて笑う 「山姥」が写っています。白いローブのようなものを被って、右手を挙げているように見えます。見えますか?




この浅間神社は源頼朝妻縁の由緒有る神社で(持仏が埋められていたものを後世に掘り出して祭ったのが始まりとの事で、顔を洗った井戸も現存してい ました)周囲の桜と多摩川の景観で有名。元々は河岸段丘上に並列する古墳群の一番先、丘陵突端にある墳丘の上に設け られたもので、埴輪が出土し石室もあったようです。で、後世に富士信仰(ここからは多摩川越しに富士山の見事な景色が見えます)や稲荷信仰なんかが併合され今にいたっているわけです。勝海舟揮毫の石碑なんかもあります。 で、結論からいうとこの「山姥」、自然相というやつですね。たまたま見えるだけの偶然です。実は撮影時に既に気がついていました。デジカメを使用 していると比較的写るものとファインダー越しに見えるものは一致しやすいようです(ま、コンパクトカメラだからかもしれませんが)。ここにはかつて 石碑のようなものが貼り付けられていましたが取り除かれ、崩れるのを防ぐために壁面を「コンクリで塗り固めてある」んですね。だから灰色に潰れて写った わけです。コンクリは湿気による染みができやすい、だからその影がこんな「どうとでもとれる、不思議にも見える」写真に捉えやすいんです。 ここは霊威というのとはまた違った「感じ」がしますので、ひょっとしたら「自然相に形を借りたモノ」なのかもしれませんが、写真なんてこんなもん、 ということで。「オーブ」なんかも撮影できますねえ。デジカメだからかな?