アフリカでチュパカブラ猛威

アフリカではしょっちゅう猛獣による被害が報告され、中には「見たことも無い怪物」に何人も殺戮されたなどと称する物騒なニュースもある。おうおうにして西欧諸国、更に極東のわが国へはその張本人が「未知の野獣」であるように伝わり、farshoresでも「アフリカン・チュパカブラ」と称されたりしているわけだが、大部分は既知の猛獣類であると思われ(その姿や吸血行動から恐らく多くは犬科の何か(ハイエナ)だろう)、ここでは敢えてとりあげてこなかった。だがまあ、殺された人間の数からしてもよその大陸とはけた違いになることも事実で、「アフリカの現状」という意味でも、最新の1記事だけ訳しておく。オールアフリカドットコム投稿記事から。てきとう訳。

「ミステリービーストの探索を断念」〜ナミビア

January 25, 2006 New Era (Windhoek)、ワシントン

環境観光局はOkakarara区で家畜を殺しまわっているミステリーアニマルの捜索を取りやめた。先週火曜日この動物は三匹の羊を殺し、翌日、子牛を殺した。野獣は子牛の左眼と心臓、肝臓だけを食い、血を吸った。同地区には恐怖が広がっている。同区域の猟区管理人であるSackey Tjitembaは日曜にチームで最後の探索を行ったが、あとは猟を再開する前までに新しい発見があることを願って待つと言う。Tjitembaは動物を見ていないが、そのやり方に当惑しているとNew Eraに語った。「これは自然の動物の仕業とは違う。やり方や、足跡がおかしい。」彼は獣の歩幅は30センチ程度の長さであったが、1回のジャンプで5メートル以上跳ねることができたと思われるため、辿るのが難しかったと説明した。この奇妙な足跡の列を彼らは先週木曜に目撃したという。最近雨が降ったため追うことが難しくなった。彼はこの動物が子牛を殺したやり方を鑑みて、地区の居住者に死を招く可能性があるから動物狩りに行かないように警告した。夜は動かず見張りを立てるようにと付け加えた。Tjitembaは彼のオフィスにOpuwoの居住者からある報告があったという。Paulus Mahuaは本件に似た奇妙な動物との遭遇経験を語った。4年前にアンゴラでのことだという。それは黄色く灰色がかった生物で、Kuneneからの住民の報告によれば小さな子馬ほどのサイズだったという。「ハイエナだろうとあなたがたは思うでしょう。しかし更に詳しく調べてみると、こいつがライオンのような非常に鋭い牙を持っていることがわかる。」彼はこの動物が柔らかい器官・・・心臓や肺や腎臓や目など・・・を好んで食べると付け加えた。(Kuvee Kangueehi)


関連:
マラウィ謎の9人殺し 2005/6/14
シエラレオネ恐怖の野獣 2005/11/11
・・・他にも近年頻発している。

二番目の関連記事の最後には、最近この国で住民を震え上がらせた二番目の事件である、一番目はライオンによるものだ、とある。じっさい世界的にも人食いライオンのニュースが別途報道されており、そちらはきちんと認識されていることから猫科の野獣による事件ではないと思うのが普通だろう。しかしながらやっぱり、UMA報告というよりまずは「殺戮事件」として本格的な調査を入れる必要があるかもしれない。よその国の助力然り。