2006年01月27日

キメラは実在した

「動物学的なキメラ」が発見され話題になっている。12日のネイチャー発表のニュースで古生物学ニュースとしては既にいろいろなところで紹介されているものだが改めて。中国の古生物恐るべし。進化の系統樹が単線ではないことを裏付ける証拠がいろいろ見つかっていく中で、このような話もあがっているのだ。テキトー訳ですが。

中国北東部で「スフィンクス」の骨発見される

伝説の「スフィンクス」に似た動物が考古学的な化石として発見された。中国とアメリカの古生物学者が中国の遼寧省で化石化した特徴有る骨を発掘した。それは尖った口をした哺乳動物の、二種類の特異な性質を持ったものであった。この哺乳動物は上半身が胎生動物の特徴を持ち、下半身が卵生動物のものに似ているとされる。日刊Wen Huiが報じた。

英国の雑誌ネイチャーの最新号でこの空前の発見が報じられている。古生物学者だけでなく、雑誌の編集者もこの発見に驚嘆し、哺乳類の進化に関する長年の理論を覆すかもしれないと考えた。記者の一人Li Gangは実在する哺乳類には二種類のグループがあると語る。完全に進化を遂げたカンガルーや象などの胎生動物と、比較的原始的な卵生動物の単孔類である。新発見の化石にはその両方の性質があり、これは世界第一級の発見だという。

化石の分析からこの哺乳動物は体長12センチ、15から20グラムの体重であったことがわかっている。白亜紀の前半・・・約1億2000万年前に生息していたものである。更に既存の進化論との齟齬を生じている点も明らかになってきている。例えばこれは胎生動物の歯を持っているが原始哺乳類だけに見られる腰肋も持っている。

この「ライオンの体と人間の頭」という独特の現象をどう説明したらいいのだろう?Li Gangは既に哺乳動物が上半身と下半身の連動した進化を遂げていた、しかし何らかの生存の必要性の中で進化した下半身を「退化させ」なければならないことがあったのではないか、と推定している。(人民網)


日本語抜粋・拡充訳のページ(2006/1/12哺乳類ニュース)

Akidolestes cifelliiという学名が付けられている。分類的には北米に分布していた哺乳類の一種であり絶滅種である。白亜紀なんて、何でもありだな。。