2005年10月19日

姿なきプテロサウルス・・・翼手竜はほんとに生存してるのか?

さいきん翼手竜ネタをよく取り上げるのは単にネタがないからです。でもじっさい、飛んでるものを瞬間的に「鳥!」「飛行機!」「ロケッティア!」なんて見分けられるものかね、と思いつつ、恐竜より興味を惹かれてしまうのはやっぱり、空を飛ぶからです。夢なんですね、飛ぶって。「有翼人」・・・モスマンが有名ですけど他にもNYの飛行人間やオウルマンだとかヒューストンバットマンとか、いやアメリカだけじゃなくて日本だって烏天狗は翼で空を飛ぶ。イギリスにも教会の廻りを飛び回る吸血鬼だとかいろいろ話が伝わっている。飛ぶというのはパラノーマル業界の夢なのだ(どんな言いまわしだ)。実際フルーツバットの巨大種じゃないの?と西表の闇夜のジャングルでばっさばっさいう奴に出くわした私は思わなくも無いのだが、昼間に目撃されているものも多い。そこでここではabout.comの記事から最近の翼手竜目撃談というのを拾ってみた。about.comのパラノーマル記事はほんとよく書いてある。分類されてまとまってるので英語読む意思のある人にはぜひおすすめ。ちなみにここにも書いてあることで、このての目撃談を聞くたびにつねづね思うことなのだが、

歴史上、捕獲はおろか死体って一回も見つかって無いんですよね。もちろん化石じゃなくて、フレッシュな。

それを言ったらおしめえよ、モスマン撃ち落とした奴もいなければ天狗捕らえた奴もいない、そういう「業界」なんだから、ってのはまあそうなんだけど、昔矢追さんが詭弁的な言い回しで「烏の死体は何故みつからないのか」って本書いてた。論理構成はともかく、案外自活してる動物の死体って目につかない、気が付かないものなのかもしれないし、ジャングルならなおさらだろう。ローペンが話題になってるのはニューブリテン島は殆ど密林で未踏査の場所が実に多く、生存するだけの環境が十分あるからだ。すると都会の目撃談は何なんだろう、いくらなんでも数メートルにもなる飛行爬虫類は烏みたいにひっそりとはいかないだろう。大きくなればなるほど滑空しかできない以上、何キロも飛んで謎の「翼竜の墓場」なんかで死ぬってわけにもいくまい。せいぜい国立くらいまでしか行けまい。だいたい何食って生きてるんだ?結局「ゴースト」みたいな扱いにせざるをえない・・・モスマンのように。難しいですねえ、写真すらまともにないんだから。化石種が復元想像図と一致するというのもおかしい気もするし、先入観が何かを歪めているかのうせ・・・ま、とりあえず以下挙げてみます。そうそう、欧米ではドラゴンと翼竜はイメージ的に混同されている場合があるので、日本とは違う意識で見ている、それだけは念頭に置いておこう。訳は例によっててきとう。

現代の目撃例。

1961年5月、ニューヨーク州--ビジネスマンが自家用飛行機でハドソン流域上空を飛んでいると、「有史以前の翼手竜にそっくり」な巨大飛行生物と「接近遭遇した」と主張。(そっくりって実物見たことあんのかい!)

1960年代前半、カリフォルニア--トリニティ国有林をドライブしていたカップルが、14フィート位の翼幅を持つ巨大な「鳥」のシルエットを見たと報告。 後でそれが翼手竜に類似していると記述した。(後で、ってとこが・・・)

1976年1月、ハルリンゲン、テキサス--ジャッキー・デイヴィス(14)とトレーシー・ロースン(11)は、高さ5フィートの「鳥」が立っているのを見たと報告した。それは禿げ頭で真っ黒、顔はゴリラに長さ6インチのくちばしが付いたような感じだった。 彼らの両親が後に調べたところ3つの爪を持つ直径8インチの足跡を地面に見つけた。(小さいじゃん・・・ハゲタカ?)

1976年2月、サンアントニオ、テキサス--3人の小学校の教師が運転中、車の上を翼手竜が低く飛び去ったのを見た経験を書いている。 彼らは15〜20フィートの翼幅があったと言った。 教師のひとりは、それがコウモリのような骨ばった大きな翼で滑走したと述べた。

1982年9月のロス・フレスノス、テキサス--ジェームス・トンプソンという救急車の運転手はハイウェイ100を走行しているとき、「大きい鳥のような物」がそのあたりを飛んでいたため、止まって観察した。彼は、それがだいたい黒もしくは灰色で羽毛が無いと記述しました。 5〜6フィートの翼幅で、頭の後部に突起があり殆ど首の部分が無かった。 生物を特定するために本を漁った後に、彼は翼竜に最も似ていたと結論付けた。

アフリカのコンガマト

他にもアリゾナ、メキシコ、およびクレタで翼竜のような生き物が目撃されているが、中央アフリカからもいくつかの興味深い話が報告されている。1923年ザンビアを旅行していたフランク・H・メランドはボートをひっくり返すという意味の「コンガマト」と呼ばれる攻撃的な飛行爬虫類について原住民から報告を集めた。苦しめられてきたという住民達はそれがスベスベの肌で羽毛を持っていないといった。嘴には歯がいっぱいあり、4〜7フィートの翼幅であった。翼竜のイラストを見せると「そこにいた全ての原住民が、これがコンガマトだと特定した」という。1925年に原住民の男性が翼竜と思われる生物に攻撃された。ローデシア(現在のザンビア)の湿地帯近くでのことで、胸に深い傷を負った。1980年代後半、有名なクリプトズオロジストであるロイ・マッカルは最大30フィートの翼幅を持つ有史以前のものと思われる生物の報告があったナミビアに遠征隊として出かけた。


〜このサイトの次のページには古代人の描いた絵・・・翼竜の絵?・・・が掲載されている。ユタ州トンプソンの洞窟のものだそうだ。確かによーく見ればそう見えなくも無いが、その気で見ないと何だかわからん(ヘラジカかと思った)。更にこんな御伽話のようなことも書いてある。小さな頃読んだような話だ。働くおじさんはよくホラを吹く、と警句も付け加えておこう。



文字通り石から飛び出してきた翼竜の話もある。1856年フランスでのことだ。労働者はジュラ期の石灰岩にSt.-Dizier and Nancy線の鉄道トンネルを通す工事を行っていた。不意に石灰岩が大きく割れた。そこから大きな翼のある動物がよろめきながら出てくるのを見て労働者は驚いた。翼をはためかせ、声をあげたかと思うと足元で息絶えたという。黒くて分厚い革のような皮膚があり、7インチの鋭い歯でいっぱいの嘴に長い鉤爪と膜のような10フィートほどの翼という計測結果が残っている。話によれば死体は近所の町グレイに運ばれて、古生物学の学生によって翼手竜と鑑定された(学生かよ)。Illustrated London News 1856年2月9日版に絵入りで載った話だ。

〜ちなみに翼竜の化石が初めて見つかったのはドイツで1784年のことだというから、労働者サンは翼竜にかんして知識的には十分持っていた可能性がある。

いくつか写真が載っている。しかしこれは以前ここに載せた捏造写真のたぐいで、そのことも注記されている。

どうも確証のない話が多いと思いませんか?最後の話にいたっては明治時代の新聞コラム程度の信憑性しか感じられない。うーん・・・それだけにニューギニアのローペン、期待です。