第81夜、くらげ

1973年のこと。貨物船クランダ号は、シドニーの遥か沖合いにいた。突然大波に襲われると、
二十トンもあろうかという巨大なカンテン状の塊がデッキに姿を現した。それはどうやら”くらげ”
らしい。触手はデッキの上をくねくねと動き回り、機械室に巻き付き、見張り番を叩き殺した。
長い触手は60メートルに達した。
SOSを発すクランダ号に救援船が到着した。乗組員たちは強力なポンプをいくつか使って、怪物を
海へ撃退したという。
真偽は、定かではないが。1990