磯撫
海の怪魚で、針の逆手に生えた尾びれで人を襲い海に引きずり込んで食うと言う。

小幡小平次

波山(バサバサ)
夜の怪異。門前などで大きな鳥の羽ばたくような音がきこえる。今でも報告例は多い?



ケルト神

キリスト教の宣撫により部族宗教は淘汰もしくは吸収されていった。北欧神話、いわゆるゲルマン神話にはかつて北欧からヨーロッパを席巻したケルトの色彩が残っている。ケルトでは古代日本同様渦巻きに特殊な機能があると考えられ神聖なものとあがめられた。ギリシャあたりでも迷宮(迷路)のイメージには呪術的意味があり、中世では巻貝のイメージが宇宙にたとえられるなど、寧ろ全世界的な共通認識の範疇かもしれない。

竜(ドラゴン)

中世ヨーロッパの竜は異民族や敵対部族の象徴である。従って徹底して邪悪なものとして描かれた。

一本だたら

妖精

魔女

ウィル・オ・ウィスプ

イングランドの鬼火。喋る妖精。

第三の目

ヒンドゥの教えだがインド哲学のブームのさいに西欧に広まり今やオカルティシズムとは切っても切り離せない概念となっている。ムカシトカゲの額に第三の目の名残があるという説が一時期ひろまったが俗説であり機能が異なる。

逆立ち女

とりあえずずっと逆立ちしてるのもつらかろうので休ませてあげた。そしたらスパイダーウォークて。

指輪物語の映画なんかを見ればわかるとおり、西欧中世以降のイメージの上で象はたとえばカトプレバスやベヘモスのような幻獣の様相をていしていた。

金歯の女
まあ現代怪談への影響はともかく江戸時代と現代をつなぐミッシングリンクの怪談話者についてはもっと研究されて然るべきだろう。

毛羽毛現
石燕の動物様の描写(まるで犬のチンのようだ)のために固定化されたイメージで捉えられがちだが、通常は「黒玉」同様黒いわけのわからない毛の塊のようなものが突如現れる、というように捉えられるようだ。毛羽毛現という名称自体古来のものなのか疑問ではある。現代の妖怪絵師水木翁もそういった素性をわかっていて敢えて動物的な描き方をしているようだ。

悪婆

馬骨

フィージーの人魚

白石先生

ハイゲイト・ヴァンパイア

片身

川父

毛の生えた鱒

小幡小平次

子とろ子とろ(しと女、嫉妬女)

くらげ

マリ・ベルラン・ビター

マイアミの大亀

無頭人

ながての頭の子

二恨坊の火

ニンキ・ナンカ(ガンボ)

大耳族

オタイジラ

死の蝋燭

ストロンセイのビースト

笑い婆

ウォーター・ブル

宿守

妖蛸

雪女郎

有尾人

これはきわめて一般的な畸形である。

守口大光寺の妖僧

マレーシアのトヨール

豆腐を食う奇虫

頓丘郊外の化け物

捜神記はあらゆる日本怪談の元ネタ本です。

天毒虫

田父

スクナ

両面の白骨

ロトパゴイ(ロートファゴイ)の牛

レオントフォヌス

オアンネス、オエス、エウアハネス、エア

モノコラリ、スキアポダエ

キュクロープス、ポリフィーム

江戸深川の黒い虫

火星の少年

イエイル

筑前のべっこうの甲をしたカタツムリのようなもの

馬勢の妻

アリマスポイ族、グリフィン

アリマスポイは金鉱労働者という説に通じるところからもほとんどキュクロプスぽい。

くらげ女房

屠所の陰鬼(死者薬師寺外記に祟る死霊の首)

比較的有名な話であったようだ。場所については伊豆とするものもある。三日にわたる妖異観察ののち打ち壊され祭り払いてのち建て替えられたという。

セト(テュフォン)

肉吸(にくすい)

江戸時代の奇怪な怪物で、山道に迷った旅人の肉を吸い尽くすという。江戸怪談にはこういう独特の陰惨さがある。但し詳細な実見記録は残っていない。

ネルガル

古代バビロニアの死と疫病の神であり、灼熱の大地と熱病を表す。冥界の女王の夫として扱われていた。姿は巨大なライオンという。

蓑むぐら

以前挙げた千年モグラと似たようなものであるらしいが、これが両国最初期のもののようである。蓑の化け物という趣向か。

蛮名コクバカラチキ

こういうインチキ妖怪の絵本も多く残っており好事家に収集されている。江戸期はおおっぴらな交易や漂流民による情報交換などによって国外の情報はかなり入り込んできており殆ど鎖国というような状況はなく、見ようと思えば見られる外国人(多くは商人船乗り)に対する興味本位の記録もたくさん残されており、戯れにこういう「南蛮妖怪」も描かれたのである。蛮名というと差別的な言い方に聞こえるが単に西欧(オランダ)の名前という意味である。明治時代まで多く見られるように、コクバカラチキはしゃれめかしたでたらめな命名であり、オランダに丑三つ時という概念はない。とにかく小水木のような存在が江戸時代も後期にはたくさんいたのである。

蛇腹女

フンババ(フワワ)

いわゆるレバノン杉と関係があるとの説もある。

ゴグ、マゴグ

馬頭娘

これは和名だが、元より養蚕と結びついた説話となっており、遠野につたわる白馬と娘の婚姻伝説とオシラサマ信仰はその末の一つである。馬頭観音信仰との関連を伺わせるような絵柄の書もある。

バローラ

ばさん(波山、ばさばさ)

がこぜ(元興寺、元興神、がもじ、がもう)

へうすべ(ひょうすべ)

ひえんま(飛縁魔)

火車

ケルピー

こわい(狐者異)

舞くび

ぬっぺっぽう、ぬっへっほう、ぬっぺっぽふ、のっぺらぼう

ぬらりひょん

濡れ女

ぬり仏

おとろおとろ、毛一杯、おどろおどろ、おとろし

足中の蛇

わうわう、あふあふ、うわんうわん、かろむらうに

夢の精霊

提灯男

ダゴン

蛇の崎の橋うぶめのばけもの

自殺させる老婆

鎌倉若宮八幡銀杏の木の化物

福岡唐人町はしぶと烏の頭の犬

カサドール・エランテ

くらげ女(骨なし女)

黒髪山の化物ども

猫股まもふ

唐土のクサメ風邪君

帷子辻のぬっぽり坊

鬼三兵衛、女とよ(とま)

大穴の怪

ヲロシヤの人魂

釜山海のガマ

霊亀

スワムフィスク

虎にゃあにゃあ

津軽の海辺に在った虫

ツツガムシ

ウミタ(飛び首)

丑女

山父(山地乳)

山鰐(ヤマワニ)

夜なきばば

ゆらゆらしたもの

炙り肉の妖怪

ブリティッシュ・バナー号を破壊した大海蛇

1860年に航行中の船を襲った長さ90メートル幅「ふくらんだスカート程度」の大海蛇。一本角と黒い背中に生えた鬣が特徴。2.4メートルの大きな顎で船を飲み込んでいき、最後に物見塔を破壊し去っていったという。この時代によくある噺。

ドラゴン

ジャゴニニ、アマリ

カメルーンの水怪。象ともワニとも違うといい、人食いともいう。

レッドドラゴン

リパータ

アンゴラにいたという巨大な肉食水棲生物。雨季の終わりにあらわれる。クロコダイルも食うという奇怪な四足歩行の爬虫類。

ナイジェリアの馬男

エルフ

白い小人
幻覚だって?・・・そうだね。

シャドウマン
これも続報がない。

パプア・ニューギニアの大トカゲ
これも続報がない。

オラン・マワス
2005年末から翌年にかけて非常に話題になった猿人。マレーシアのカハン州で地上を歩き木に体をこすり付ける「ビッグフット」が相次いで目撃され、衆目を集めた。どうも集客の餌臭いのだが、オラン・ウータン説については魚を食い散らかしていたという話から否定されているようだ(オランウータンは草食)。続報がないのが疑わしい。。

ナウエリト
パタゴニア高原のナルエル・ウアピ湖に昔から言い伝えられる水怪だが、捏造写真によって一気に信用を失った感がある。そもそも食物も少なく、外海から入り込む筋もない高山湖に古代の?巨大生物が生息するというのは、白頭山のものもそうだが考えにくい。

モルジェロンズ病
一種のノイローゼのように扱われているが、「ピアスの白い糸」にも通じる都市伝説臭いもの。但し西欧では300年もの歴史のある「病気」らしい。かんの虫に非常によく似ている。

グール(食屍鬼)

追いかけてくる赤い液体
郵政からの物体Xもとい遊星からの物体Xを想起したのは私だけ?

ティキ
守り神で知られる。お守りとしての木彫像は有名。分布範囲が非常に広い。

テティス
ニンフは人間と紙一重のもので、古代ギリシャ神話の性向上実在の女性であった可能性が高い。

スクプス
いわゆる女の魔女で、睡眠中に姦淫をおこない修行者を堕落させる。精神医学的に解決できそうな話だが。男は名前が違う。

インプ
有名な小悪魔で、中世には陰陽道でいう式神のように見られていた。

ダンター
北イングランドの廃墟の古城などで、誰もいないのに生活音をたてる。まさに「小豆洗い」である。

ディングベル
西欧では今でも脈々とこういった妖精「伝説」が語られている地域が有る。特に第二次世界大戦中は人心不安ということもあってか、軍事機械にまつわるグレムリン伝説も複数報告されている。

トカゲ男
1988年にサウスカロライナに出現したといわれる「UMA」で、赤い目(またかよ)緑のうろこが特徴とされる。怪力でけっこう凶暴に人を襲うらしい。沼から出入りしていたという一方で、1年しか出現しなかったことからモスマン・フラップと同様の扱いもされる。画像は関係ありません。

半分の顔の女
イングランド北部の村のパブに現れる女の霊。トイレの水を流すという。