2000/10/14(SAT)

:昔の、ね(今は凄く柔和な目をしてる)

「まさか追加公演が出てたとは」・・・へっぽこ席を確保しながら、今日のコンサートを思い出すだに、


やっぱSTINGてスげえ!

てこと。パワー落ちてるなんて撤回撤回。声量は完全に復活(中盤ジャズナンバーを歌い上げたときのなっがーーーーーい声!)、とにかく喉の調子、今日は最高だった。ツアー終盤での来日ということで完成度が一段と上がっていたのかも。時折1STキーボードの怒り顔やドラムの感情の無い顔がかいま見え、スティング自身は殆ど言葉を口にせず次々曲を繰り出して早々に退散というちょっと哀しい振るまいぶり(前に武道館で、台風の混乱したときだったか、急に客席からお客さんを上げて、一緒に謡うという「らしからぬ」サーヴィスぶりにびっくりしたこともあったなあ、そういえば)だったが、簡潔というより凝縮された、中身が濃いステージだった。バンドが少し固かったように感じたが、カークランドが消えて若手だらけになったせいもあるのだろう。遊びが少なくてオーソドックスに完璧を求めたステージという気もした。前回フリージャズっぽい結構尖鋭なアレンジとか入って、お客さんが混乱する変リズムがやたら交錯してたから、それと比べると全般おとなしめのアレンジではあった。でもロクサーヌ(最初優しいギター・ソロに乗って、さりげなく歌い出したのにはびっくり)とかイングリッシュマン・イン・ニューヨーク(原曲に凄く忠実だったのが、途中ジャズが入るところでは本格的なジャズ・ライン(今回カークランドの遺志を継いだほんまのジャズピアニストが入ったのだ)、ロック・ドラムが入るところはイマふうにカッコ良くなってた。)など、曲によってはびっくりするような顔つきもあったし、下手に手を入れず真摯に歌い上げる古い曲との対照も面白かった。あとは予定調和のアンコール二度め、徐に舞台に姿を現したスティングが間髪無く独り歌い弾きを見せたけど、これが・・・巧い!!すげえパワーある、やっぱし!!
最初パシフィコ横浜ホールの意外な狭さ(武道館より入らないのでは?)と、いつになく前の席が取れていたこと(17列め、舞台高が低くて客席に近いクラシック用ホールなので、この位置くらいでも無茶苦茶近いのだ)、舞台装置の簡素さに拍子抜けしていた。事前の人の集まりも悪かったし、当日席出てたし(ソールドだったはずだよね)、ダフほとんど出てないし、何より、
オバハン・オッサンだらけだし!メガネだらけだし!
黄色い声援の木霊する横浜アリーナコンサート(ベスト盤ツアー)を思い出すに、「ドームレベルのアーチストでは、最早ないのだな・・・。」
席は木で出来た豪華な造り付け、前におしかけづらいタイプで(押し駆けなんてしないけど)、「スティングもオトナになっちゃったんだね・・・」
大体スティング・バンドに復帰後、1回だけあの超絶なテクとナリの健在ぶりを見せてくれたケニー・カークランド(key)・・・が亡くなった(新聞に出た)とき、少なくとも日本のマスには追悼の言葉は出てこなかったし、今回プログラムで初めてその想いと経緯を知ることができたけど、昨秋の新アルバムにも殆ど(全く?)追悼の意図が見えず、スティングの冷たさを改めて確認したような心持ちで、おもえばそれで新アルバムを好きになれなかったというのがあったかもしれない。
なんて考えるうちにいつのまにか開演。6時のはずが6時15分くらい。まあいつも通りだ。これで 8時きっかりに終わるのがスティング流儀。全てが出来上がったステージなんですね。オトナだ。
jazz色がかなり復活してたのも今回の特徴だろうか。あと、でっかく目の前に立ったスティングにびっくりした。写真で見る近頃のスティングは「老人」だったので、黒いタンクトップに太い二の腕、胴まわりは一寸太目になってたけど、近くで見ても生き生きとした肌に動きで、働き盛りの40代前半くらいに見えた(まあそうみえてくれないと困るんだけど)。
新アルバムの曲は盛り上がりが少ない。これは自分もそうだったからなあ。良い曲というのはわかったんだけど、演奏の凄さで聴けたというかんじで、派手さや深みに欠ける(生活安定してしまったからねスティング)なんて言ったらころされるな・・・
客層が三つあって、
古:ロクサーヌ世代
中古:ソロ開始以後(シンクロニシティ世代)
新:10サマナーズテイルズ以後(ここの若年層(派手な格好)が、少ないだけに異様に目立っていた)
自分は中古の世代。多分古世代が三分の一で、中古が大半、新がごく少ないといった盛り上がりかただ。結構もとの曲に無い歌詞を加えるのだが、日本人は難しい英詩の綾がわかりませんので、私もどう盛り上がったらいいのかわからない局面もあったな。スティングは難しい。ニホンゴだとニュアンスないし。曲もジャズ好きだけにリズムが難しくて、拍手を入れづらい。でもまあ、今日は満足だ。てわけで追加公演チケットを手にしている。
あ、そうそう今回も
when the world is runnin’down
のメドレーありましたよ。新アルバムの”DESERT ROSE”から3曲メドレー。一応本公演部分(アンコール前ね)のトリだった。これがトリなんて久しぶりでは?ライヴアルバムや、サンシャスのころの素直なアレンジに似てる、と思ったら途中のピアノソロは典型的なジャズアレンジから前回公演の前衛なヤツみたいに途中音が絶えて盛り下がってしまう感じの ”かでんつあ”で、まあそのあとのドミニク・ミラー以後の歌がしっかり歌われたのでokだけど、3回前のあのすごい突っ走るノリ(ラテンのリズムが入ってもう熱狂の渦の横浜アリーナ、最高だったな!そのあとの代々木のときよりカークランドがのってて、泰然と構えた巨体から伸びた腕先の10本の触手が目にも止まらぬ速さで動き、なんでもない顔をしつつも激音の奔流を撒き散らしていた・・・)のあるアレンジをいつかまたやってほしいな!ちなみに、ラテンのリズム、一瞬だけ混じった。
キョクモクう?覚えてるだけ書きます。長い名前がおおいので適当に縮めて書きますね。


A THOUSAND YEARS,SET THEM FREE,AFTER THE RAIN〜WE'LL BE TOGETHER(びっくり!), PERFECT LOVE,ALL THIS TIME(ライヴビデオには無い曲目),7 DAYS,FILL HER UP,FIELDS OF GOLD(ライヴビデオには無い曲目),MAGIC,(ここでヴィデオではGHOST STORYがはいる),MOON OVER BOURBON STREET(前述のジャズ・ナンバー、ペットと張り合うスティングの超長音!!),ENGLISHMAN IN N.Y.,BRAND NEW DAY,ROXANNE(ライヴビデオには無い曲目), (ここでヴィデオではTOMORROW WE'LL SEE),DESERT ROSE〜(ライヴビデオには以後入らない)BRING ON THE NIGHT〜WHEN THE WORLD IS RUNNIN' DOWN

で、いったんお開き(さっさと次の準備をするスタッフ(全員外人です))、
SHAPE OF MY HEART(ライヴビデオには無い曲目),LOSE MY FAITH IN YOU(ライヴビデオには無い曲目)〜EVERY BREATH YOU TAKEでメンバー紹介、当然一旦シメ。(ライヴビデオにはこの位置でリチウム・サンセットが入る)この時点で結構時間が遅くなっていた(もう8時間際)から、スティングもトークの暇なかったんだろか、もう汗ふいて間髪入れずってかんじで暗い舞台に走り込んで、


MESSAGE IN A BOTTLE

のひとり弾き歌い。これが最初に言った凄いヤツです。客席からの黒い呼応(何度も言うけど、若い女性率が凄ーく低かったぞ)そして最後はやっぱりしめやかに・・・
FRAGILE
あっというまに明るくなって「終わりー」のアナウンス。8時ギリギリ。長かった方だよな、イママデの例からすると。そのわりに全然長かったと感じないから、冒頭でいったとおり、
やっぱSTINGてスげえ!ベースプレイも凄く良かったぞ!
あさってからは武道館〜全国巡行でまた武道館の追加26日でシメ。結構長いけど喉おだいじに。結局おれは首都圏4公演全て行くのであった・・・。グッズ高すぎるぞ!プログラム2000円だぞ、金がないー!!

データ:

ヴォーカル、ベース:スティング

ギター:ドミニク・ミラー

ドラムス:マヌ・カチェ

(1ST)キーボード:ジェイソン・レベッロ

トランペット:クリス・ボッティ(今回のメインといっていいでしょう、ソロまんさい。前回のクラリネットの位置ですね)

シンセ(打ち込みドラムも)/(2ND)キーボード:マーク・(キッパー)・エルドリッジ

以上皆さんソロ活動もバリバリの凄腕揃い、今回も。

ジャズ色濃いですねえ・・・

いま出ているヴィデオはメンバー基本的に同じですが、スティービー・ワンダーがハーモニカ、

その他コーラスやゲストアーチスト(ヴァイオリンなど)が入ってお祭りムードです。

マネジメントは当然マイルス・コープランド・・・ステュワートは今いずこ?

(敬称略)

2000/9/9 プラス10/6プラス10/13

スティング公演が近付いてきた(東京)!でも今回(昨冬)のアルバム、1曲くらいしか覚えてない。定番の「忘れた曲(さいきん序奏しか入らない)〜when the world is runnin’down〜」メドレーだけをききにいきます、あれは毎回アレンジが違って楽しみですから!それにしても、今回は異様に席がとりづらかった・・・。いまだにスティング一筋っていう人もあんまりいない気がするがなあ。ファッションになってんのかなあ。あの声いいけど、パワーがモウかなり落ちている。・・・かなしいが仕方ない。
ライヴといやあジャミロクワイまた来ないかな。ドームはもう勘弁だけど(音悪い!)JKもこんな広い場所初めてだって言ってたな、去年のライヴで。
グラストンベリー音楽祭の映像(BS)、ケミカルカッコ良すぎ!!ライヴいっときゃよかったあ・・。デヴィッド・ボウイはなんか「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のクルーズみたいなながーい髪の毛が異様。グラムの時代に戻ったみたいだが、テクノなボウイ、好きだったなあ。そっちは、もうやんないんだろか。スティングなんてグラムに憧れた世代なんですよね、未だにアレって・・・ボウイってすげーや。ティン・マシーンは勘弁だけど、大御所にあんなことができるってのもカッコ良すぎ(これも古いハナシか)。アート・センスも好きや!(ウソ大阪弁)「セヴン」のエンドはハマりまくってて、映画館でもアルバムジャケット見てもシビれたシビれた(ふるい言いまわし)!スティングみたいなクセが無い「完璧さ」が逆に弱点とも思える。それでも俳優業からひっこんで復活後、人気衰えないから凄いですね。アワーズ(いまのところ最新)のひとつ前のアルバムは、今でも無茶愛聴してます。すごくアドレナリンが出ます。出過ぎて抜きたくなる・・・
今夏ピーター・ゲイブリエルのOVOが期待だったけど、ちょっと外した感じ。純粋なアルバムじゃないし、2曲ほど旧ジェネシス末期の雰囲気のある曲があるほかは、
すやすや・・・(ノンレム睡眠)
スティングもそうだけど、オジイサンになっちまった。無理して「イマの音」に合わせてない分よかったけど。それでも古くならないのが、元祖ワールド・ミュージックの面目躍如。そうだよ、ポリスがホワイト・レゲエ+ロックの完璧なコラボレーションでノし上がるずっと前から、プログレの名のもとに民族音楽を取り入れて独自のロックスタイル(ロック?てところもあるけど)を確立していたんだ。ひまわりスタイルのPG、生で見たかった。年代的に見てないのです(見てる世代ってどうかんがえても40は越えてるハズ)。アングラビデオでおかしな発言を繰り返すPGは、パンク旋風(”旋風”って似合わん言葉・・・)とはカンケイ無しにヤバかった。まあ知識階級のロッカーは顰蹙も山ほど買ってた訳で、大学出の金持ちボンボンが金にまかせて才能発揮する機会を得続けている状況は、AORスレスレのインテリロックというレッテル張られても仕方ない面あるけど、でもあれはヤバイ。今のロマンスグレー(うわーすげー言葉)しかしらない世代って、「ツマンネー」とか言って聞き捨てるんだろな。別にいいけど。
例のソフト、Winベースで出し直してくれないかな。
イタリアンなボサとか聞いている今日このごろ、肌寒い風が耳を撫でるたび「この2ヶ月遅れ!」
と自分に突っ込んで更にサムくなる今日このごろ。ブレイクビートとボサの融合!とかいうコンピレーションアルバムも買ったけど、余り聞かない。なんかボサってボケっと同じ処くるくる回ってるみたいだな。それがいいんだけど。
”INCredible Sound of The Dream Teem”無茶ゴージャスで久々のヒット。 1枚目がヨイ。買って即三回きいた。2枚目はおシャレ、夜の雰囲気。悪くいえば古臭い。「インコグニート臭」ふんぷんの盤だけど買って損はないだろう。
・・・1ヶ月後、飽きた自分がここにいます。

クレイグなんたらのアルバムも聞いている。打ち込みドラムがポコポコポコポコ、2ステップって懐かしい。音が軽くてリズムが若干複雑なだけのソウルフル・ハウス。ブレイクビートより余程入りやすい。 SwingOutSisterの復権間近か?次作期待


:ココマデ読んでくれた人ほんとにありがとうございます。最近無理してクラシックばかり聞いていたので疎くなってます。ソウル・テクノ系でイイ盤あったら是非教えて下さい!メールください。CGIが動かなくって困ってます・・クラシックは死んだ!つか元々死んでる!そろそろ本格的に手を引こうっと・・・

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