つづき。

ヨーウィ

いかにも奇怪なオーストラリアの獣人。その発見談は移民時代から伝えられている。ものすごく巨大な背中であり、箱型の体から異常に長い腕を垂らし、ビッグフット並の大きな足をしている。茶褐色で人間並の大きさだが、頭が殆ど体に埋もれてしまっているかのように首がほとんど認められない。4本足で飛び跳ねて進むこともあるという。

野人

古くから中国湖北省奥地に棲むといわれる獣人。わりあいスマートで毛足も短いようだが、野人の場合さまざまな猿系イキモノがまざって伝えられている可能性もありいちがいには言えない。10年ほど前野人が発見されたとしてテレビ報道されたのは巨人症ぽい紛れもない人間・・・おそらく裸で山中単身暮らしていただけの・・・であった。全裸映像をゴールデンタイムに流した事があとで問題になったとかならなかったとか。なにせ全身毛がまったく生えていなかったから。

タルギャル鬼神

トイレの怪談に異形の怪物がくっついた韓流都市伝説のひとつ。トイレに入っていると扉をひとつひとつノックしてまわり、見つけると追っかけてくるという。逆タマゴ型で手足も逆、体はぶよぶよしており、頭を地面にぼんぼん付けながら走るという。

スカンクエイプ

日本語で「異臭猿」。現場にはスカンク並の悪臭が残ることからそう呼ばれる。フロリダで旬の大型類人猿UMA、オランウータンに近い猿寄りの怪物で、しかし大きさだけは2メートル以上で足45センチとビッグフット並だ。

羅刹

岩手の伝説上の鬼。盛岡あたりに棲みつき悪行の限りを尽くしていたが、村人たちが古くから信仰する「三ツ石様」に祈願したところ、三ツ石の神は羅刹を捕らえ、自分らの体に縛り付けてしまった。鬼は観念し許しを請い、二度と悪事を働かない誓いの証拠として、三ツ石それぞれに手形を遺して去っていった。以来羅刹は姿を見せず、この地は「不来方」と呼ばれるようになった。「こずかた」は盛岡の古名である。ところで三ツ石様とは盛岡に今も残る三つの巨岩のことである。6メートルもの大岩とやや小さい2岩からなり、かなりの迫力がある。岩手山の噴石だとも言われる。そしてこの岩に今も残る手形、これがそもそもの「岩手」の語源である。・・・ただ、はっきり言って雨の降る日に行ってもわかりません(泣)神社に絵が書いてあるので、それを参考に「あれかな?」と推定するくらいしかできません。盛岡はカンカラ石やマルコポーロ・フビライハンの像もある五百羅漢などミステリーがたくさん。半日遊べます。

蛇鳥

プエルトリコのハグア地区で1990年に捕獲。鳥なのに口には牙があり、見た目は翼竜に似ている。しかしある日謎の男達に強奪されどこかにいってしまった。よくある末路ではある。

ピグミー象

一時期ミニ鯨とかはやったが、これはそれらとはちょっと違う信憑性の高いもの。コンゴの絶滅種で、子供の象は牧羊犬くらいの大きさしかない。

オランペンディク

インドネシア西スマトラ島の小さな獣人。大きくても1.5メートルくらい。全身オレンジ色の毛で覆われ、足裏はかなり幅広で人間とは違う。「森に棲む小さな人」の意。

人魚

だいたい江戸時代の輸出商品であった人魚のミイラというものは猿の上半身に鯉の下半身を継ぎ足したもの。鮭の場合もある。大きさ的にも入手しやすさからいっても手ごろだったのだろう。

猫蛇鳥

ちょっとちゃんと書いてみた。

河伯

かっぱの別称。これは伊万里の古い作り酒屋の天井梁裏から発見された有名なミイラをもとに書いたもの。40センチくらいで箱書きに「河伯」とあった。魔除けとして置かれていたと思われる。後頭部に髪の毛が残っている。調査が行われたが何を元に作られたものか未だにはっきりしたことは判明していない。日本で最も不思議なカッパ・ミイラ。

グラスマン

この獣人の特徴は足の指が3本しかないこと。アメリカ東部の草原に出没。2メートル以上もある。最近アメリカでは俄かに獣人のバリエーションが増え続けている。

ブロブ

バミューダで打ち上げられた2メートルほどの謎の肉塊。何の組織もなく、イカやタコのようで、ナイフも入らないほど固かったという。

別府地獄の鬼の骨。昭和30年代に展示館がなくなったとき散逸した。

別府地獄のくだんのミイラ。昭和30年代に展示館がなくなったとき散逸した。

アルマス

ロシアのコーカサスに棲むという獣人。ヒトと同じ大きさで、知能が高いそうだが誰が確かめたのだろうか。時速60キロで爆走しながら、「ブーン、ブーン」と叫ぶという。アラレちゃんじゃないんだから・・・

エイリアン・ビッグ・キャット

イギリスのUMA。ファントム・ピューマの別称。いるはずのない豹のようなイキモノが羊や兎を襲う。

3メートルの宇宙人(フラットウッズ・モンスター )

テレビ局の捏造絵画で広く知られるようになった、恐らく世界でグレイの次に有名なアメリカ産宇宙人。有名なロズウェル事件の熱さめやらぬころ1952年9月12日夕刻に山林の中で目撃された機械人形のようなイキモノで、目から怪光線をはなっていたという。UFOも同時に目撃され、今もってファンも多い。私も小さい頃この宇宙人の捏造絵画を見て便所に行けなくなった。

芋虫女(牛女)

これをここに載せるのは非常に迷ったのだが、大阪で先輩からリアルに聞いた話しの強烈なイメージとネット前夜のアングラ都市伝説を代表するものとして採録しておく。原形はアジア系都市伝説。卒業旅行にアジアのどこかへ行った女子大生が行方不明になった。一説にはブランドショップの試着室に隠し扉があってそこから拉致されたとも言われるが、とにかく両親が手を尽くして探した結果、見付かったのがある島で興行していたサーカス。彼女は両手両足を切断された芋虫のような姿になって、見世物として晒されていた・・・舌も抜かれ、もう、もうとしか言えないことから「牛女」と呼ばれていた説もある。どちらにせよ彼女は精神にも異常をきたしていたそうである。これはイカニモ的伝説で知っている人も多かろう。だが、これが国内の話しに変容していったのである。ワタシが大阪の串かつ屋で先輩から聞いたのは、とある無法地帯があって、そこにマニアな金持ち専門の「置き屋」があるという。そこには借金か何かで身を売った女がいいて・・・胸の悪くなるような話しだが・・・マニアのために手足を切られ、奥座敷の布団に寝かされているとか。ワタシは凄く戦慄したが、程なくこれが東京でも似たような伝説として伝えられ、ひいては今の2ちゃんに流れ込む源流のひとつとなったアングラ雑誌でまことしやかな尾鰭をつけられてさも本当であるかのように語られるようになった。・・・本当にそういう人がいたとしたら、すいません、怪物扱いして。ただ、昔の見世物小屋では、先天的にそういう体の人が出ていた事もあったらしい、ということだけを付け加えておく。ああ、胸悪い。

三面鬼

江戸時代中期のいわゆる寺社の因果説話のための遺物、金沢は善行寺につたわる三つの顔を持つ頭のミイラ。強烈な顔で、一度見たら忘れられないだろう。ひょっとすると前面の二つの顔は何らかの病気で実際にそういう顔で生まれてきた人がいたのかもしれないが、後頭部の顔は怪物然としていて作り物ぽい。

わに男

ミシシッピで見付かったといわれるわに男のミイラ。あるいは日本産かも。

でーでっぽ

千葉は房総半島に広く伝わる巨人伝説。足がひょろ長くクモのように手の長い大男が、西の方向から海をわたってやってきた。雲をつくような大男を人々は「でーでっぽ」と呼んで畏れた。男は長い手で海をしゃこって貝をとっては食べ、そのつど貝殻を捨てていった。千葉に広く分布する貝塚は実はでーでっぽの捨てた貝の山の跡である。男は房総の方々を旅し、その土地土地に名前を残していった。彼の座ったところは山、足を踏み下ろしたところは窪地といろいろな地形を産み出していった。市原の若宮団地内にある香炉塚はでーでっぽが足の裏の泥を払い落としたときにできたものと言われる。20メートルほどの立派な古墳であるが実はほんとに古墳なのかすらよくわかっていない。よく知られる「だいだらぼっち」や「だいら坊」、「だいだら法師」と同類のものと思われるが、一説にはギリシャ神話のタイタンやダイダロスの伝説が入っているとも言われる。西方からの渡来神的な由来が面白い。房総は黒潮の流れ込む土地であり、古墳時代以前には南方から渡ってきた人々が住んでいた土地であるから、南方の伝説との接点もあるのではないか。

かくれ座頭

千葉県の房総風土記の丘にある巨大な方形古墳(一辺80メートル、高さ12メートルの3層からなるピラミッド状の古墳)岩屋古墳、大化の改新後くらいに築造されたと推定され、大小二つの石室を持っている。この石室に、ひところまで「かくれ座頭」という妖怪が棲みついていた。そのためここは「鬼の岩屋」と呼ばれて恐れられた。これは妖怪ではなくほんとにそういう名前の盗賊か地方武人みたいなものがいただけかもしれない。ウラや将門のミニ版のようなものだったのか?伝説は多くは語らない。椀貸し伝説も残る塚だけに悪事ばかり働いていたというわけでもあるまいと個人的には思う。だからといってパソコンはやってない。これじゃたんなるヒッキーだ。岩屋に篭る古代のヒッキー?

インカニヤンバ

南アフリカの観光地ホーウィック滝に棲むと言われる幻の巨大蛇。人を水中に引きずり込み食らう。鎌首をもたげたえらく大きな写真があるが、怪しい。古代からの伝説だが、古い壁画には足のある姿がうつされているものもある。ちなみにこの絵はほんとはモケーレ・ムベンベ用に描い(ry

シルフ(シルフィード)

姿が無いのが風の精本来の姿だと思うがいちおう顔にしてみた。

スフィンクス(獅子のスフィンクス)

獅子の体は強権の象徴、人間の顔は王のあかし。よく知られた伝説では旅人に謎をふっかけこたえられないと食べてしまっていたが、ある日答えられ崖から身を投じて死んだというが、本来は古代エジプトに伝わる由来の古い一般名称である。ちなみにこの謎かけ、「朝は4本足、昼は2本足、夕方は3本足のイキモノは?」というもの。人間。

大蛸(テンタクルズ)

大蛸はUMAではもはやないかもしれない。汚い東京湾にも棲息するメジャーな種類ミズダコでさえ、足を伸ばすと5メートルくらいになるものが存在するという。水中での格闘は危険を伴い、強烈な吸盤と鋭い嘴はしばしば恐怖をさそう。

川赤子

声だけの妖怪。夜に川から赤ん坊のオギャーオギャーという泣き声が聞こえる。グウー、グウーという声だとの話しもあるが、それだと思いっきりウシガエルのような・・・でもウシガエルが移入してきたのは明治以後のわけだが。

蛇女

縁日の見世物でおなじみの蛇女である。見世物小屋に入ってみればたんなる大蛇を巻き付けた女であったり、シマヘビを食いちぎって笑う老婆であったりするわけだが。蛇と女は親和性が高いようで、洋の東西を問わず蛇女型の妖怪は無数にいた。

ブロックネス・モンスター

あひるのような嘴とひげをもつ海の怪獣で、遺骸がけっこう発見されている。

キャディ

ガタゴン

ホークスベリー・モンスター

食人鬼

坊主が鬼化する話しは青坊主はじめけっこうあるが、これはハーンの「怪談」にある有名な話し。リアルな怪物というより朦朧とした存在のように描かれている。

かわうそ

人を化かす江戸の動物のひとつ。

クッシー

屈斜路湖にいたというが余り目撃例がない。

モーゴウル

頭の異様な小ささはリーン・モンスターを思い出させる。

むじな(のっぺらぼう)

赤坂の紀伊国坂の話しとハーンは伝えているが、似たような話しは他にも存在する。「重箱おばけ」が原形とも聴いた。

小平霊園ののっぺらぼう

全身黒い男がしゃがんでいる。すっと立ち上がったその顔には目鼻がない。中学生が1980年代半ばに目撃したというが、ちょっと宇宙人的である。

リーン・モンスター

モーゴウルそっくりなシルエット写真が残っている。同種かもしれない。

ローペン

パプアニューギニアに顕れた食屍鬼系の怪物。新しい埋葬遺体を食い荒らしてまわるその姿はプテラノドンに似ているというが、恐らくかの地の精霊の類だろう。

箱根精進池の大蛇

行った事のあるかたはわかるだろうが、非常に神秘的で彼岸的な雰囲気をもつ池だ。そばの崖には大きな地蔵が彫られ、古くからの霊場の雰囲気を漂わせる。この女形の大蛇の伝説は池にイキモノが住めない原因をつたえる。

渋谷のタケシ君

ヤマゴン

1980年広島県福山市の路上で目撃された類人猿らしきイキモノで、6年前のヒバゴンと同一のイキモノであるとの説が濃厚。150センチと小さいところも似ている。

八百比丘尼

日本中に伝わるかなり古い伝説で、一説には人魚の肉を食べたために死ねなくなったともいう。

4つんばい女

高速を疾走する老婆のバリエーション。足がどうなっているのかわからず苦しみました。結局ごまかした。

>つづく