出っ歯の幽霊

疫病神

古代中国より病気は悪神のしわざとされた。薬は悪神の嫌う物とみなされていたようである。

こんせい様(金精)

五穀豊穣の地神であり性神である。縄文時代まで遡りめんめんと続くかなり古い信仰であり、日本独特のあからさまな信仰として世界中に知られている。

ハルピュイア

非人

人にあらず、というのは必ずしも差別用語ではなく、現意は中世までの日本において人間以外の存在をこう呼んだ中にたまたま含まれたイメージの一つである。今昔物語集と日本霊異記にほぼ同じ牛頭人身の「牛の怨霊」の説話がみられる。

ホウコウ

木の精であるが、「捜神記」によると切り倒した木の中からあらわれる黒く尾がない人面犬だという。食べると犬の味だそうである。

福禄寿

人面犬

中国伝来のもので都市伝説として再燃したのが記憶に新しい。

人面ソウ

畸形の一種であった可能性もある。

漢神

今昔物語集や日本霊異記に取り上げられた同じ話の中にみられる。中国からやってきた牛をいけにえに求める野蛮な神とされ、恐らく仏教説話のために外来の牛肉食の異様性を盛り込んで作られた話だろう。ただ、同時期(奈良前期)牛を求める鬼神がはやったことは確かなようである。

缶たたき(クラップ・カンズ)

夜の怖さを子供に教えるいわゆる「子供部屋のポーギー」の属性もあったようである。

河童

烏天狗

下等な天狗と扱われがちだが、本来山中に住む大鳥をさすこともあったようで、鼻高天狗とは別物であったようだ。山伏形をとるようになったのもそれより後のことだろう。

ケンコ

犬のコであり、こうなると陰陽道の式神とほぼ同じである。

ごく一般的な呪術の道具として知られる毒だが(蛇とムカデとヒキガエルを壺に入れて埋め、生き残ったモノの毒を使うという結構即物的な呪術)、元はこういう流行りモノみたいなものだったらしい。毒性のものは何でもコと呼び、特に血を吐くとコに憑かれたとされたようである。

鮫人(コウジン)

「捜神記」に一文だけ出てくる人魚伝説で、海底で機を織り、その涙は真珠になるという。

モウショウ

「夏殷志」という現存しない書物に記載されていたという川の怪で、河童の遠い先祖とされる。「捜神記」では耳が大きく目と爪の赤い三歳児という描写が引用されている。

大足族

大顔

大天狗

鼻が高く赤いのは一般に高級な天狗とされる。大天狗と天狗山伏と山神の区別は今となっては難しい。

雷神、雷獣

これも「捜神記」に出てくるもので、日本に伝来したのが室町時代ごろから語られだした雷獣の話だろう。中国だとこういう怪はとりあえずよってたかって打ち殺して煮て食べることになるが、この気味の悪い生き物も腹を裂かれて殺された。これを含み古代中国の思想では怪異の出現は何らかの政治的異変の前兆とされる。その見た目の特徴が政治的異変の象徴と「事後に」解釈されるのが常。いわば象徴主義的思想の最古の例?

落頭民

ろくろ首の最古の記録と思われる古代中国の志怪録「捜神記」の中の一挿話による。落頭民出身者を使っていた主人が困った話など、自覚なく首の抜ける話のしばしば見られる江戸話のネタ元と考えられる。

山都

品川の魔の踏切

狸の信号提灯

てんまる

衾のたぐいと思われる。

刀労鬼

嵐の夜にあらわれる毒気を吹く怪物で、オスメスがいるという。「捜神記」

ヨク(渓毒)

ヨク(短狐)

幽霊

ざしきわらし

大青・小青

ブレミュエス人

ビッグフット

幻想動物として描かれる実在動物には犀や麒麟や虎や象などがいる。

腕のある一反木綿

昔も書いたけど一反てけっこう長いって。もっとも江戸時代なんてのは「長い」形容を具体的な長さ(一反)という形で述べたりもした時代。

手長足長

古い伝説だがこんなんでどうすか。

しょうけら

ほんらいこういうオバサン形らしい。

書斎の鬼

遮光器土偶の女神

こんなんでどうすか。

サンタ・ムエルテ(死の聖人)

サン・シモン

サン・パスクアル(死神)

ランタン女

畸形系の幻想ということにしておく。じっさいはこんな姿では生命を維持できない。

野守虫

昔は節足動物以外の非哺乳類もひっくるめて虫と呼んだ。鬼やキツネなどと同じ曖昧な概念もしくは接尾詞である。これは家を守るヤモリ(家守)の対立概念として野守なる名で呼ばれた爬虫類的なもの。現在ではバリエーションがある。

モスマン

水蜘蛛

有名な昔話で、釣り人が足元を見ると小さな水蜘蛛が糸を巻きつけている。どんどん巻いていくさまを見るにつけ少しきびが悪いので糸を杭に結び直すと、水中から声が「やるぞ」、ごかん、と杭は水面に倒れずるずる引きずりこまれていった。説話的でもある伝統的怪談。

マレーシアのビッグフット

キュサク村の宇宙人

クダキツネ

小玉ネズミ

鬼会の鬼(一角鬼)

一本角で耳が大きいというちょっと大陸風の鬼面。ナマハゲ風味。

上半身幽霊

下半身幽霊

ジャージーデビル

インエルビ村の宇宙人

ハンプティ・ダンプティ

フライングヒューマノイド

確か始めは遺跡上空に現れる神官のイメージだったと思うが。

チュウレル

ボブ・マーリーの首

ま、幻想ということで。

鼻行類

ビッグフット

絵は別に意味なし。

アカンバロの恐竜土偶

人間と恐竜の共存を示す遺物(ギミックぽい)が中南米の何箇所からか発見されている。これはその嚆矢といえるのではないか。恐竜にしてはいささか古い形態(50年代SFふう)ではある。

アフリカのチュパカブラ

3メートルの宇宙人(フラットウッズ・モンスター)

猿神

絵は別に意味なし。猿神信仰については別項で。

憑依霊

座敷わらし

井戸神

無顎鬼

アジスキタカヒコネ

光をはっし山と山を行き来する姿が大変に美しかったという。少々不思議な神である。

斑駒

スサノオに皮を剥がれた天馬。

天忍穂耳(アマノオシホミミノミコト)

スパイの元祖?日本を平定してのち荒れるままにしていた大国主命の偵察に天照大神陣がつかわした八百万の神の一柱。天と日本をつなぐ天浮橋で様子を伺い、魑魅魍魎だらけになっている状況をつたえ、のちに進軍、国譲りへと繋がる役目を果たした。

天ツ神(経津主、建御雷)

日本神話でもっともダイナミックな一場面である国譲りの切り札として天照大神が出雲につかわした二柱の武神で、現実的な力づくで抵抗しようとする大国主命の次男に対し、フツヌシは腕を凍らし、タケミカヅチは腕を鋭利な刃物にして、最後は奇妙に圧倒的な力で屈服させた。最新のテクノロジーの存在を感じさせる。天ノ鳥船は恐らく最新の軍船だろう。

ひらぶ貝

猿田彦を海に引きずり込み殺した貝。恐らく単なる貝ではなく人格のある存在である。

イザナミ

日本最初の神の子イザナギとイザナミの、しかしイザナミは死んでしまい、嘆くイザナギは黄泉平良坂という冥途をたどり冥界へおりるが、そこには腐れ崩れたイザナミの、八雷神を身に着けた奇怪な姿があった。「決して見てはなりません」系民話および怪談の元ネタであり、このあとイザナギを追うゾンビたちを払いのける話もまた個別民話化している。冥界との境界線に大岩を置き行き来できなくしたというのは、これもまた世界中に見られる神話の一類型である。

キギスナキメ

雌の雉だが天界の使いとして働く。大国主に国譲りを迫るために使わされた神が二度も門にくだったことがあり、その二番目の天若彦の門前の木にとまり「神語で」語りかけるももはや語を解しない人々には五月蝿い鳴き声にしかきこえず、射られて死んだ。その矢が天照大神の天若彦につかわせた神矢であったことから、雉を射た者を射返すよう矢に命じた天照大神の力が、はからずも若彦の命を奪ったという。いわゆる「返し矢」であり、日本呪術の元祖であろう。

久延彦(案山子)

カカシであるが田の中であらゆることを見聞きして知っている知識の神のような扱いをされる。元は神だろう。

御井ノ神(三井の神、木の股の神)

不可解な神。大国主命の外子で門前の木の股に捨てられたのを拾われたというが、何故か井戸の神の先祖とされている。泉にまつわる神は多く、この神も併合された存在であろう。

大神実(オオカンツミ)、黄泉醜女(ヨモツシコメ)

イザナギイザナミ両神の神話の最後を彩る話として冥界(墓穴だろう)に沈んだイザナミの女神の死のケガレから逃れるためにイザナギがこうじた最後の手段としてこの「神桃」を三つ投げるという行為が加わる。のちにこの部分だけが民話化した。華南あたりの西王母の桃伝説が混合したものだろう。冥界の使徒であるヨモツシコメたちを最終的に祓った。

大国主(オオクニヌシノミコト)

出雲から出て日本を広く平定した一族と思われ、国造りから天照大神時代までを完全な神話ととらえるならば、国譲りまで至る日本史の最初の登場人物である。因幡の白うさぎとの象徴的な話や兄との抗争など、岩戸伝説やスサノオ神話などの散漫な伝説から一気に実在の歴史に近い格好をとる日本神話の最初の象徴である。恐らく国譲りに至るまでには代替わりもしていたと思われる。

オオヤマツミノカミ、イワナガヒメ、コノハナサクヤヒメ

国譲り後のニニギノミコトに仕えた土族であったと思われる。二人の姫を選ぶという話はだいぶのちの舌切雀の説話に繋がる象徴的な「二択神話」であり、旧約聖書とすら繋がる非常にポピュラーなパターンの神話だ。大山信仰。

幸魂奇魂

これも不可解な存在で、天から降りる神山から降りる神と並び数の多い海から渡ってくる神であった。抽象的な存在で、幸せをつかさどる魂と知恵をつかさどる魂からできている。大国主命がスクナヒコを失ってのち日本を開くうえでの精神的主柱になったようである。

猿田彦

不思議な神である。不可解な形をとる神の多い日本神話でも特異な位置を占める存在。出雲の大国主神から国譲りを受けた天ツ神が路途辻で出会い、一度は敵視するも先導する存在とあかしたのでそれをまかせたという。しかし日本へいざなったあと目立った活躍はせず釣りの最中あっさり貝にはさまれ溺死した。ウズメがそれを惜しみ海の者を集め天照大神に仕えるよう諭したというのはキナ臭い話でもある。恐らく原住民(といっても「国造り」後の稲作を行う日本人ということであるが)内での海人と山人の抗争があったのだろう。鼻が長く赤いことから天狗と同一視される。

少彦名(スクナヒコ)

一寸法師の原型とされる小神で、出雲の大国主神を知力で助け日本を開墾していったが、粟島で消息をたったという。

スサノオ

日本でも最も古い神の一人である。天照大神の弟で粗暴で知られたが数々の逸話を持ち遂には高天原から放逐され更に日本から冥界にくだり冥王となったという。荒神の代表格。

建御名方(タケミナカタノミコト)

出雲の大国主命の次男で、臆病な長男にかわってアマテラスオオミカミの使者の天ツ神二柱と交戦したが敗れ諏訪湖に敗走し、そのまま封じられたといわれる。この敗北により天照大神への国譲りが成った。

手力雄(アマノタヂカラオノミコト)

力士の原型とされ、天岩戸をこじあけた話だけで有名だが、のちにニニギノミコトの重臣として日本に下る。

豊玉姫

海神の子でワニの形をとるとされているが、のちの竜宮信仰などに繋がる女神としても注目すべき存在。

佃女

ウズメという名前はウブメに通じるところがある。天岩戸を開く鍵となった技芸をおこなう滑稽女として描かれることが多いが(出産(再生)を手伝う産婆、大きくは古来の産土神という意味合いも含まれるのだろう)、後に大国主命から国譲りを受けたニニギノミコトの命をになう重要人物とされている。

オクラホマのラプトル

チュパカブラとの関係が注目される。

水葬鬼

呪いのスパイラルをよぶ不吉な毒草の伝説。聊斎志異。

たくそうず稲荷

文京区小石川の稲荷神で、僧に化けて徳を積んだという。かなり碩学だったそうだ。足しげく通った蕎麦屋が現存する。

お岩さん

異聞も多いようで真相は藪の中。

ひょっとこ

火吹き男が略されてひょっとことなった。俗神。

青頭巾

上田秋成の食人鬼話で有名。成仏させた僧都の杖の挿したという根無しの藤は栃木県大中寺に現存する。

知的スカイフィッシュ

六甲山に生息するらしい。六甲山「だけ」に。

赤小豆洗

あまめ剥ぎ

足洗い

ごんごろう火

班女

ひだる神

狒々(ひひ)

火を貸せ

火取魔

一つ目

福禄寿

野衾

渡り柄杓

山姥

山鬼

雪女郎

雪ン坊(ゆきんぼ)

雪入道

雪女

筬火(オサビ)

塗りぼう

乗り越し(ノリコシ)

次第高

見上げ入道

白坊主

天狗

テンコウ

口裂け女

河童

ミンツチ

金ン主(カネンヌシ)

ばりおん

ウバリオン(負ばりおん)

モンモンジャ

モウコ

ミカワリバアサン

生剥ぎ

磯女

二口女

トイレの花子さん

がんばり入道

呼子

牛女

海姫

テケテケ

さがり

三つ目

件(くだん)

河童

人面ソ

一つ目

飛竜

油すまし

磯女

河童

古物怪(器物霊、つくも神)

木精

人魚

伸びあがり

ふらり火

馬肝入道

灰坊主

あかなめ

抜け首

塗り壁

お岩さん

ろくろ首

さとり

炭鉱霊

天井さがり

宇賀神

馬肝入道

想像はふくらむ。

麻布ガマ池の大ガマ

江戸の項参照。埋め立て説が流れたが現存。

ごぎゃ啼き

はくぞうす(白蔵主)

かんじゃや

想像はふくらむ。

カリョウビンガ

木むじな

無言電話をかけさせる霊

むじな

ぬらりひょん

ぬらりとしてひょんとするのだ。

砂かけ婆

たぬき

座敷わらし

人魚

口裂け女

宇治の橋姫

:橋姫は日本古来の境神の一種とされているが、これはオハナシとして特に有名になりすぎた。今でも同地に遺構?が残る。

上半身

じっさいは白いローブを着用した巨大な上半身だけの男がクリスマスの祭壇に向かって歩いていったのを見たのです。詳しくは通常日記参照。

うわん

声だけの妖怪。王朝期に多い話のたぐい。

陽気な幽霊

どんなに酷い目にあっても陽気な死者は陽気なようです。

パーォカーシュ

オンディーヌ(ウンディーヌ)

フォースをつかう人

汐吹(しおふき)

これは独特の妖怪に彩られたこの江戸時代の絵巻物の他の書物にも類例があったように思う。

ラヴェンナ・モンスター

為憎(にくらし)

憎いを為す、憎いが為、だから怨霊のことか。化け女郎の類だろう。

キ(日本)

ほとんどひでり神などと同じような姿に変異しているのが面白い。しかしよほど日本は雷の多い土地だったのだ(火事が怖かったということもあろうが)。畸形信仰のひとつの姿か。

かんじゃや

ひゃくし

ブラクストン・モンスター

馬肝入道(ばっきんにゅうどう)

モウショウ

水虎

地神

一つ目

病理的解釈が充分可能なものだ。大元はそういうところにあったと考えるのが道理だろう。

生霊

多重人格という言葉が生きているのは最早小説漫画の中だけだが、人格が本体を離れ独立して振舞う「離魂病」の一種として今もよく語られるのが生霊である。しかし、それは何も幽霊のような実体的な概念ではなく一種の強い「念」の影響と解釈すべきものであろう。

三つ目

一つ目は病理的に解釈できる現象だが三つ目となると寧ろ宗教的な意味を帯びてくる。額の真中に第三の目があると言ったのはインド哲学などの影響を受けた前世紀初頭の神秘主義者たちだが、ムカシトカゲの額の穴を「第三の目があった痕跡」と捉えるのは漫画の読みすぎ(あれは目とは違う独立した熱感覚器官であるらしい)。

猫つき

江戸時代には猫は得体の知れない生き物として認知されていた。化け易さでは狐にも勝る、まさにそういう扱われ方をした。「憑き物」という概念は世界中にあるが、その主体を「怪しい身近な生き物」に投影した一例が「飼い猫が飼い主に取り憑く」という事象である。猫は神通力で他の生き物を動かす、死骸を動かす、という話もまことしやかにされていた。

魚の見る先

敏感な猫のような生き物ならいざ知らず、魚となるとかなり怖い気がする。これはうちのメダカのことです。。平衡感覚を失ってるだけ?

式神

陰陽道の言い方だが、「使役神」のことであり、各種宗教に普通に見られる考えかただ。式神は式とも呼ばれ(というか奴隷的見方から神という敬称を払っただけだろう)「シキ」という響きに別の意味性を見出す人もいる。

タクシー幽霊

実は非常に古い伝説で、洋の東西を問わない。これを深夜にありがちな幻覚とする考え方が一般的だが、実際に物理的な現象を伴っていたという話も少なくない(単に濡れていたというのではなく、死者の持ち物が残されていた等)。

薄い人

:桜金造さんの捏造話にたんを発し都市伝説にまでなった「冷蔵庫裏の女」、しかし実際こういう「人の立てない隙間に人がいる」という話は多い。幽霊が脳内で再構築された虚像である(だから妄想と言っているのではないが)可能性を示唆していると思う。自分的にもこのてのものは見たことがあるので。

上野のケサランパサラン

砂男

ストリガ(ストリガイ)

飯綱(イズナ)

ホウコウ

貧乏神

河童

ヤラ・マ・ヤー・フー

猟師の老母

縄の鬼

長板の鬼

モノ(鬼)

ジドラ

ゴーレム

ゲンセン

ヤフー

シック

ナミビアのサタン(悪魔)

ナシャス

邪眼

デュー・ミンク

デーヤベリー族

ブレミュエス族

ズモーラ

ウピール

モーラ

コイラクーンラセッド

ドゥーノンガエス

アスワン

アル

シャドウマン、シャドウピープル(影男)

:しばしば赤い目をしているといわれる。中にはあきらかに黒こげ死体のイメージのものもあり、幽霊と混同されることが多いが恐らく別の次元からきたイキモノと考える人もいる。

海和尚

うぶめ